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『小学生テスト会』 実施報告

小学生対象のテストとしては全国最大規模である「四谷大塚全国統一小学生テスト」も今回で35回を数えることとなりました。
テストの存在そのものは広く認知されるようになっている一方で、ここ数年は受験者総数が減少する傾向が続いています。
今回は10万人以上の小学生が受験していますが、昨年よりおよそ2万人程度減少しています。
こうした傾向の要因の一つとしては、全国統一小学生テストが「中学受験を考える小学生のみを対象としている」という印象が色濃いことが挙げられます。そのような限定的なものとして忌避するのではなく、もっと多くの小学生が自分の「応用力」がどれほどかを測定する機会と捉えて、より積極的に受験するようになってもらいたいものです。
学年別受験者数('24年11月全国統一小学生テスト)
  全国 愛媛県
年長 3,806 75
小1 10,513 134
小2 15,409 150
小3 21,838 211
小4 20,672 230
小5 20,997 270
小6 15,489 269
108,724 1,339
'23.11月 124,038 1,568

愛媛県と全国との平均点を比較すると、小3生で愛媛県平均が全国平均を大きく下回り、小4生で大きく上回るという結果となりました。
実は昨年の小3生も全国平均を大きく下回っており、1年後の今回大きく挽回したことになります。
これは小4生で中学受験に向けた学習が本格化することと無縁ではありません。
小4生の学習に必要な「学習習慣」を身につけることができれば、今年の小3生も来年は大きく飛躍できるはずです。──頑張れ、小3生!
学年別平均点('24年11月全国統一小学生テスト)
  満点 全国平均 愛媛県
平均
愛媛県
-全国
小1 300 221.4 226.5 +5.1
小2 300 208.3 210.7 +2.4
小3 300 188.8 183 -5.8
小4 500 267.7 279.4 +11.7
小5 500 267.9 267 -0.9
小6 500 274.8 282.3 +7.5

※小1~3は2科, 小4~6は4科

◆中学受験学習への提言◆

「合格に必要な学習量」とは

私立中学の入試で合格するにはどれくらいの得点が必要か。
学校にもよりけりですが、大抵の場合「6割以上」が目安とされます。「100点満点で60点以上あれば合格」なのです。
そう聞けば、「それなら何の準備もなく受験したら合格するかもしれない」と思う人もいるでしょう。ところが話はそれほど単純ではありません。まず前提として、私立中学の入試問題はどの科目も学校で習うことよりかなり難しいものです。
学校のテストと同じ感覚で考えることはできません。ですから事前に十分な準備が必要となるのです。
受験のための学習内容は、どの学年でも概ね「1週間に1単元」のペースで進み、小5段階で一通り履修し終えることになります。
これは想像以上に速いペースで、例えば社会の歴史であれば、旧石器時代から昭和時代までを半年で履修するといった具合です。
そうなると「毎週どの科目も完璧に理解する」のは至難の業ということになります。
エィブルエグゼでは、毎週末にその週の履修範囲に合わせて「週例テスト」を実施しており、そこで理解度を測るようにしています。

では、ある程度理解するために必要な学習量はどのくらいなのか。
下の表は、エィブルエグゼで受験学習をする小6生の平均的な学習時間と学習量(教材ページ数で換算)です。
これだけの分量は、漫然とした取り組みでは到底こなしきれるものではありません。
必要な学習量をこなしきる力、それを私たちは「処理能力」と呼びますが、これは「時間」と「スピード」のかけ算で算出できます。
必要な処理能力を身につけるには、少なくとも「学習時間を増やす」か「スピードを上げる」かのどちらかを必ずしなければなりません。
どちらも不可欠ですが、あえて優先順位をつけるなら、時間が有限である以上、スピードを上げることに重きを置くべきでしょう(当たり前のようですが、同じ1時間でもスピードが2倍になればできる量は2倍、つまり2時間分の量となります)。
ただ、最初から望むスピードを得ているわけではないので、受験学習を始める段階では学習時間をとにかく増やすことが求められます。
いかに速く、いかに長く学習することができるか。それにはまず、「集中する」ことに意識を傾けましょう。
たとえ10分でも集中できれば、ぼんやり30分勉強するよりはるかに効果的です。
そして素早く切り替えを行う。──それを小5生までに身につけることが合格に必要な学習量を確保する第一歩ですし、同時に、受験生としていいスタートを切るための「武器」となりうるものなのです。

《小6受験生の学習量》
▼学校以外での学習時間

塾での授業時数 16時間40分/週
塾内での自習時間 13時間/週
家庭学習時間 8時間/週
37時間40分/週

 

▼分量(教材進度)

  授業用教材 宿題用教材
算数 8ページ/週 問題集:8ページ/週
計算用教材:8ページ/週
国語 8ページ/週 漢字教材:8ページ/週
※繰り返し練習
理科 8ページ/週 問題集:8ページ/週
※暗記事項は繰り返し練習
社会 8ページ/週 問題集:8ページ/週
※繰り返し練習
32ページ/週 40ページ/週

 

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