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6月2日「テスト会」 実施報告


◇「全国統一小学生テスト」 総評

小学生が学力の現在位置を全国レベルで測るテストとして始まったこのテストも今回で34回目となりました。
毎回全国で10万人以上の小学生が受験する大きなテストとして広く認知されていますが、ここ数年はその受験者数が減少に転じています。
愛媛県も例外ではなく、受験者総数は全国合計と同様、昨年比でおよそ15%の減少となりました。

諸々の事情はあると思いますが、この『全国統一小学生テスト』は、後述するような大学入試問題の変化に対応する傾向も取り入れられています。
成長期の子どもたちに必要な「知的刺激」に触れる機会として、ぜひより多くの生徒に参加してもらえればと思います。

▼学年別受験者数(小1〜6)

  小1 小2 小3 小4 小5 小6
全国 8,779 15,147 20,732 22,026 23,807 21,837 112,328
昨年比 -3556 -3702 -4616 -3723 -2247 -1551 -19395
愛媛県 105 153 220 244 277 284 1,283
昨年比 -27 -45 -45 -76 -45 0 -238

 

▼学年別平均点(小1〜6) ※小1〜3は2科, 小4〜6は4科

  小1 小2 小3 小4 小5 小6
満点 300 300 300 500 500 500
全国平均 160.9 192.4 181.8 305.9 276.9 266.7
愛媛県平均 167.3 193.2 175.8 312.4 281.0 274.1
愛媛県−全国 6.4 0.8 -6.0 6.5 4.1 7.4


平均点比較の観点では、愛媛県平均が小3生を除いて軒並み全国平均を上回る結果となりました。
特に小1・4・6生では大きく上回って大健闘と言えますが、受験学習がスタートする学年でもある小3生にはこれからの奮起が求められます。

◇統一テストの問題から見る、これからの子どもたちに求められる力

大学入試はかつてのような「学力一辺倒」・「一発勝負」ではなく、自己推薦制度の拡充などにより、「入り口」は多様化してきました。
一般入試も「知識の多寡がモノを言う」タイプから「即応できる思考力を問う」タイプへと、出題の傾向が変わってきています。

それを受けるように、中学入試でも従来のような「難問」・「特殊な知識の有無を問う」だけの出題は減り、与えられた情報をその場でうまく処理して問題を解決する力を問うような問題が増えてきています。
そして、『全国統一小学生テスト』でも学年相応の基礎力を測る問題と併せて、問題文を読んで、与えられた情報から自分なりの解法を見つけていく問題が増えています。

こうした問題に対処するのに必要なのは、常に「まず自分なりに何とかやってみよう」とする自発的な態度と、積極的にその問題に取り組んでみようとする意欲です。

とは言え、そのような態度と意欲は誰もが最初から持ち合わせているわけではありません。
低学年(小1〜3生)の段階から、様々な試行錯誤を繰り返すことで少しずつ身につけていくものです。

エィブルエグゼでは低学年から、自分の力で問題を解決する姿勢を身につけてもらうために、問題の答えが正解かどうかを気にする前に、その問題をどう解こうとしたのかを説明させたり、考え方を図示するよう指示したりするなどの指導を続けています。
迂遠なようですが、それが最終的に合格を勝ち取る原動力となるのです。


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