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6月4日「テスト会」 実施報告

◇「全国統一小学生テスト」 総評

今回で32回目となった「全国統一小学生テスト」ですが、全国的には小3以外の学年で受験者数が昨年より減少する結果となりました。
要因は様々考えられますが、それでも依然として10万人以上の小学生が受験するテストであることに変わりはありません。
注目すべきは、小3以上の学年では受験者数が2万人を超えているということです。
これは、小3が中学受験学習を意識する(開始する)学年だということの表れだと考えられます。
愛媛県でも小3以上の学年で受験者数が200名超となっており、全国と同様の傾向が見受けられます。

学年別受験者数(小1~6)
  全国 昨年比 愛媛県 昨年比
小1 12,335 -260 132 -16
小2 18,849 -504 198 -1
小3 25,348 78 265 19
小4 25,749 -392 320 15
小5 26,054 -718 322 0
小6 23,388 -2986 284 -41
131,723 -4782 1521 -24

成績の観点では、高学年で愛媛県平均が全国平均を上回る結果となりました。
特に新しく学習する単元をほぼ一通り修了する学年である小5で大きく全国平均を引き離しています。
現時点では中学受験に向けた準備がうまくいっていることを意味しており、この勢いを油断せず維持することが重要です。
また、昨年はさらなる奮起が求められるとしていた現小6生ですが、今回は見事に巻き返しました。
受験生としての自覚を持ってこの調子で学習を進めてもらいたいと思います。

学年別平均点(小1~6)
※小1~3は2科, 小4~6は4科
  満点 全国
平均
愛媛県
平均
愛媛県
-全国
昨年比
小1 300 201.3 210.9 9.6 -
小2 300 168.3 163.6 -4.7 -
小3 300 176.9 172.8 -4.1 -
小4 500 275.2 275.5 0.3 1.2
小5 500 261.6 268.1 6.5 5.8
小6 500 273.9 277.3 3.4 9.6

※昨年比:'22年6月テストでの「愛媛県-全国」の数値との比較

◇統一テストの問題から見る、入試までに「身につけておきたい」力

入試は、受験生が「その学校で求められる(望まれる)力を持っているかどうか」を試される場です。
各学校が望む生徒像には違いがあるものの、土台となる学力についてはある程度共通する部分があるものです。
「全国統一小学生テスト」の問題から、入試に向けてどのような力をいつ頃身につけておくべきなのかを推し量ることができます。
どの学年のどの科目でも、基本的には文章量が多いということがこの「全国統一小学生テスト」の特徴として挙げられます。
文章量が多いということは、制限時間内に読み切った上で、考え、答えを出すことが求められるということで、それはつまり「処理能力の高さ」が必要ということです。
小3生以上はマークシート形式ということもあり、選択肢の文をしっかり吟味する習慣も必要です。
処理能力は、「スピード」「集中力の持続時間」を向上させることで高めていくことが可能です。
中学入試で出題される単元の学習は小4の段階で本格化するものの、その下準備として、小3生までにある程度長い文章を集中して読む訓練をしておくことと、選択肢の吟味に必要となる言葉の知識を豊富に身につけておくこと、そして問題を理解するために考え方の道筋を定着させることが必要です。
エィブルエグゼでは低学年の段階から、正解を出すことだけを良しとするのではなく、じっくり考えさせることを意識した指導を行っています。

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24中学受験情報
11月3日「テスト会」 実施報告
6月4日「テスト会」 実施報告