知って得する入試情報222
2024 愛媛の教育事情【4】
◆県立定員8年連続削減!
県全体で5学級175人減、予想倍率は0.90倍
県教育委員会は24日、2025年度の県立学校入学定員を発表した。県立学校振興計画に基づき、全日制高校では松山南砥部分校を1学級40人増員し、新居浜東は普通科1学級を健康スポーツ科に改編する。宇和島東津島と北宇和三間の両分校を募集停止とするなど全体の定員は8590人。前年度から175人減り8年連続減少となった。
全日制の志願者数は7750人(前年度実績比131人増)、倍率は0.90倍を想定した。《後略》
●競争倍率が予測段階で1倍を切るのは9年連続。
《地域別の予測》
松山・伊予・上浮穴が最も高い1.00倍(昨年予測0.98倍、実績0.98倍)。
それ以外の地域は全て1倍を下回る見込み。最低は八西・西予の0.72倍。
《中等教育学校》
今治東・松山西とも現行の定員に据え置き、2校合計で300人。
ably教育ネットでは10/14(月)“2025高校入試へGo!”を合言葉に、県民文化会館別館にて『中3GP秋特訓』~今年の入試はこう戦え!~を実施──主要科目の攻略法やワンポイントアドバイス、特訓授業、入試傾向分析&最新の入試情報の確認等を行いました。今回は「GP夏特訓」を上回る中3生の参加があり、熱気あふれる一日となりました。2025年春の入試に向け、力強い一歩を踏み出しました!
◆2025春の県立高校入試を展望する
志願率の低下が続く県立高校入試。今春の全県最終倍率は0.87倍、10年連続の定員割れとなりました。
松山地区は前年の1.14倍から急下降し1.09倍でしたが、東予・南予と比較すると高倍率でした。松山地区と他地域との倍率差は相変わらず大です。
今回、中予地区の定員は松山南砥部分校デザイン科が1学級40人増。志願者数は昨年実績より増、競争倍率も昨年実績より増(1.00倍)と予想されます。
昨年の県立高校入試の5教科平均点は131.3点、昨年より1.7点アップしました。ただ、これは過去15年間で4番目の低得点でした。
英語は昨年より若干アップ。数学は大幅にアップするも、21年連続で20点台、 理科は大幅ダウンし過去最低に。国語は若干アップ。社会は若干ダウン。2年連続で5教科全てが20点台となりました。
高校入試の結果は毎年変わります。どの教科も基礎的・基本的事項の定着がみられるものの、記述式や条件に従って適切に表現する問題の増加への対応は徐々に進んでいるようですが、結果を得るところまで至っていないのが現状です。受験生の皆さんには今後もしんどい状況が続くものと思われます。が、時間はまだ十分にあります。「第一志望校」の受験に向け、「得点力」の底上げに全力を尽くしましょう。期末テストは「内申UP」のラストチャンス、万全の準備で、志望校への挑戦権獲得を目指しましょう。
県立高校入試まで残り約130日です!
●再確認! 県立高校入試平均点推移(斜文字は過去最低)
24春 [現高1] |
23春 [現高2] |
22春 [現高3] |
21春 [24春卒] |
20春 [23春卒] |
|
英語 | 25.4 | 23.9 | 28.8 | 27.7 | 27.7 |
数学 | 27.7 | 23.1 | 26.5 | 26.1 | 26.1 |
国語 | 27.7 | 25.8 | 30.3 | 31.3 | 30.0 |
理科 | 22.8 | 27.8 | 25.7 | 25.6 | 23.7 |
社会 | 27.7 | 29.0 | 29.1 | 29.6 | 30.6 |
合計 | 131.3 | 129.6 | 140.4 | 140.3 | 138.1 |
※第一志望校の合格に必要な科目の底上げはもちろんのこと、進学後も必要となる科目の強化も今やっておきましょう。
──先んずれば・・・です!
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